「愛とか、勇気とか、見えないものも乗せている」

「愛とか、勇気とか、見えないものも乗せている」_b0145668_22161196.jpg


「愛とか、勇気とか、見えないものも乗せている」。
九州の方はなつかしくていらっしゃいませんか。
これは1993年JR九州の広告に使われたキャッチコピー。
この広告のアートディレクターが副田高行さん、撮影担当は写真家の藤井保さんだったそうです。

21-21」で催されたスペシャル鼎談「地と図」を聴きにまいりました。
深澤直人、藤井 保、副田高行の3氏がデザインについて語り合うという贅沢な企画でした。
その中で語られた上記のポスターをめぐる物語。
それは大学に入る前、夜行列車(寝台車)で上京した経験のある私にとっては思い出に重なるもの。
キャッチコピー(仲畑貴志さん)の通り、列車が運んでくれるものはいまでもガタゴトと心に揺れています。

「広告に込めるもの、それはなんですか?」という問いに「見た瞬間にその人の心に灯をともすものでありたい」と答えた副田さんの言葉が印象的でした。
デザインが世界を変えて行く可能性。
それをやさしいラインでみせてくれたこの展覧会。
私は4度訪ねました。

「THE OUTLINE」展は1月31日まで。
by chatnoirN | 2010-01-16 22:40 |