カテゴリ:映画( 5 )

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好きな女優さんをあげるとしたら、カトリーヌ・ドヌーブは必ずリストに入ります。
「シェルブールの雨傘」「昼顔」「「終電車」「8人の女たち」etc.
様々な女性を個性豊かに演じて来た人。
サンローランのミューズであり続けた人。
バディムやマストロヤンニに愛され、二人のこどもをシングルマザーとして育てた人。
そして、66歳の今でも常に新しい役に挑戦し続けている人。

先日憧れの女性の話を身近に聴く機会に恵まれました。
3月8日の「国際女性の日」にちなんだ映画会でのトーク。
その美しさと賢明な受け答えにあらためて彼女の魅力を知り、たくさんの示唆をもらった気がします。
以下、私がもっとも好きだった言葉です。

未婚の母として教会から非難されながらも意志をまげずに来たことについて。
「私は結婚の是非について闘ってきたつもりは少しもありませんし、これからも
そういう問題に対して先頭にたって意見を言うつもりもありません。私の個人的
な理由でそういう形を選んだというだけです。私は私の感じるように自分の道を
選んできました。だって、人生は一度きりしかありませんから」
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by chatnoirN | 2010-03-02 16:36 | 映画
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映画『夏時間の庭』を観ました。
膨大な美術品のコレクションを残して逝った母親をめぐる3人の子どもたちの心模様。

決して華美ではない佇まいの屋敷の中に自然な形で配された美術品の数々。
コローの絵が柔らかい日の光の差し込む部屋の壁に映し出された時、そして美しい家具が生活の一部として使われているのを見た時、本来アートとはこうあるべきなのだろうと思いました。
「豊かさ」とはさりげない日常の中で無意識のうちに心に植え付けられるもののことなのかもしれませんね。

オルセー美術館が全面的に協力して撮影された『夏時間の庭』。
親子の愛情の様々な形をみせてもらえると同時に、美術品に関するフランスの慣習や法律も知ることのできる興味深い映画でした。
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by chatnoirN | 2009-07-23 09:03 | 映画
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映画「エレジー(音のでるサイトです)」を観ました。
予告編のペネロペ・クルスがあまりにも美しかったから。
老い、別れ、病いという重いテーマを描きながら、それでも観たあとに救いがあるのは、洗練された映像と言葉によるものだったのでしょうか。
インテリアや衣裳のあしらいも素敵です。
なによりもキャストのすばらしさがこの映画を高めているのでしょう。



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監督はイサベル・コイシェ。
私は彼女の『あなたになら言える秘密のこと』が好きです。
難しいテーマを女性らしい繊細な視点で描き、やわらかい花びらのような魂の抱擁を感じさせてくれる人です。
今度は日本を舞台に映画を製作中とのこと。
完成が待たれます。
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by chatnoirN | 2009-02-04 10:09 | 映画
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立て続けに報道される金融危機。
かつて同じように世の中が不安の渦に巻き込まれた時代があった。
ベトナム戦争という痛みと対立の時代。
そこにあって若者たちが何を思い、どう行動して行ったのか。
映画『アクスロス・ザ・ユニバース』は人々の営みの歴史を走馬灯のように想起させてくれた。
不安のカオスの中で私たちがみつめなければならないこと。
ビートルズのメロディによって語られる多くの言葉は真実への道標のように思われる。
同じ過ちをくりかえしてはならない。
映画の存在理由を美しく示してくれる傑作です。
マリーさん、教えて下さってありがとう。
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by chatnoirN | 2008-10-11 10:59 | 映画
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社会不安という「閉塞感」が蔓延している現代、誰もが抱いている「リセット」への願望。
映画『トウキョウソナタ』はそんな「今」を鮮やかに描き出した作品でした。
脚本や映像の素晴らしさもさることながら、キャスティングが見事で、観客はあたかも自分の痛みを標本箱に並べられたようなそんな感覚に陥るのではないでしょうか。
もがいて、傷ついて、それでも何かを探して生きて行く4人の家族の姿はリアルな共感を伴って強く胸に迫りました。

そしてラストシーンの美しかったこと。
まるで中世の絵を観るような、あるいは聖堂に座して賛美歌を聴くような「希望」の光を見せていただきました。
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by chatnoirN | 2008-10-01 06:38 | 映画